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地方企業がASEANへ販路拡大する際の大きな壁とは

昨日歩きすぎたせいか、若干筋肉痛が…。

しかしそうも言ってられません。東南アジアの熱気で興奮冷めやらぬ中、いよいよ本日から本格的にビジネストリップをスタートします。

まず訪問させていただいたのは、普段弊社のメインバンクとして非常にお世話になっている伊予銀行様のシンガポール支店

シンガポール(そしてASEAN)へ事業展開するにあたってのアドバイスを頂いてきたいと思います。

めちゃくちゃ良い場所にある


シンガポールは船関係のビジネスも盛んで、弊社地元が誇る今治造船とも古くから深く関係があります。

そして、伊予銀行は愛媛の事業者を支援するためにシンガポールへと進出したとのことです。海外支店がある地銀は、結構珍しいんじゃないでしょうか。

場所ですが、昨日CMYKで訪れたマリーナベイのほど近くにある、ビジネス街の一等地。

営業所としては随分前から進出していましたが、支店に格上げしてからはまだ2年足らずとのことですが、非常に良い場所に拠点を構えており、伊予銀行としても力の入り方が伺えます。

愛媛の事業者が、シンガポール進出を目指すにあたって


応対頂いたのは、支店長代理の三好さまと、愛媛県庁から出向されている谷中さま。

1時間程のミーティングで、非常に有益な情報交換をさせて頂きましたので、要約してご紹介します。

ポジティブ

  • シンガポールは人口550万人。一方、海外からの訪問は毎年1,500万人も来ている
  • 国内マーケットのみならず、インドネシアやマレーシア等の近隣国からくる旅行者の目にふれるという意味は大きい
  • そして、ASEAN諸国はみんなシンガポールへ憧れを持って来ている
  • 近隣の協定国同士では関税メリットもあり、企業が進出しやすい
  • 「日本で売れている」等のPR要素が事実背景にあれば、まだ戦える
  • 塚田農場の美人鍋がブームで大行列

ネガティブ

  • 闇雲にシンガポールへ拠点を作ったところで、そこをハブとして更に海外へ再輸出しやすいかは微妙
  • 特に食品関係は既に飽和状態
  • 「メイドインジャパンだから売れる」ということは、もう絶対ない
  • 例えば愛媛のじゃこ天をシンガポールに持っていきたいとする。中国の類似品は1個30円。この価格競争に勝てるか?
  • とある会社が、自社製品を使ったカフェをオープンさせたが、3ヶ月で撤退した例も
  • 他にも、ハワイで大人気のEggs ‘n Thingsは、シンガポールでは全く人気が無い
  • とにかく何をするにも物価・人件費・家賃が高い

地方の事業者がシンガポールへ進出するには

  • 物流の拠点とするには、相応のボリュームが必要になる
  • まずは、シンガポール国内に来ている各国の商社へ、シンガポール国内で売るのが良い
  • 製造拠点とするには、これも人件費・家賃を考える必要あり
  • タイの国境付近に拠点を作り、比較的人件費の低いカンボジア人が毎日国境を越えるケースは増えている
  • まずは国内で売り、実績を持って展示会などできっかけづくり、バイヤーを捕まえて販売、ニーズ確認のうえ、拠点を検討

その他、多くの情報を頂きました。本当にありがとうございます。

愛媛県産品が集まるストアへ。しかし…


続いて、愛媛県産品を多く扱う「エンポリアム食品」が入っているMarina Squareへ向かいました。

ここのオーナーさんが、愛媛県産品を非常に気に入っており、シンガポールを目指すならまず抑えておくべきスポットとのこと。

伊予銀行から歩いて15分程度の場所にあったので、街並みを見ながら意気揚々と歩いていました。

そして着いた、と思ったら…えぇ?!潰れてる?!

後からわかったことですが、なんとエンポリアム食品さん、ちょうどその前日に差し押さえられてしまい、事実上倒産してしまったとのこと。。

非常にショック。そして、情勢の移り変わり激しくスピードも早いシンガポールでビジネスを行うことの難しさを、まざまざと見せつけられました。

ちなみに、関連して…。つい最近、シンガポールにドンキホーテが出店したのですが、日本関連商品の経済圏を一気に変えてしまったという見方もあるようです。

それまで、高くても質の良いものであれば売れていた日本商品が、ドン・キホーテで更に安く買える、ということで、周辺のマーケットはかなり苦戦している模様。

さらに余談ですが、多文化でひしめき合うシンガポーリアンを一括りにはできないものの、その国民性として「少しでも良いものを、少しでも安く買う」文化が根づいているらしいです。

東京か、大阪か、で言えば、圧倒的に後者である。とも言われました。

上を見れば、欧米のハイクラスな商品が。下を見れば、安いローカルの商品が。この中間のマーケットで戦っていくとすれば、かなり厳しい価格競争に晒されるようです。

そして、近年ではLCCの普及により格安でシンガポールから日本に来れる時代。どうせ買うなら(食べるなら)日本に行く、という気軽さも、ある意味障壁になってきています。

事務局メンバーと合流、いよいよ明日からはイノベーションツアー

とまあ、厳しい風を感じながら様々なマーケットを巡り、今回のツアー事務局であるADDReC(株)福島さん、小山さんと合流。

夜は、凄まじく幅広いビジネスを手がける投資家の方々とお会いする機会もありながら、長くなってきたので、このあたりで…。

つづく