創業二周年を迎えることができました。

3月12日をもって、株式会社アドリブワークスは創立2周年を迎えることができました。

活動をご支援くださる地域の皆様。プロジェクトをご一緒してくださるパートナーの皆様。創業間もない私達を応援してくれる金融機関の皆様。そして、日々心身ともに支え続けてくれる家族。アドリブワークスに関わってくださる全ての方々へ、御礼申し上げます。

第二期を終えての所感

初めての経験ばかりで、あっという間に駆け抜けていった1年目と比較し、2年目は「三歩進んで二歩下がる」ような、何ともじれったい感覚が常に頭を悩ませる日々でした。振り返ると、着実に前には進んでいるのですが、会社としては準備&準備のフェーズが続き、何度も方向転換を迫られる日々。それも三期目を目前にしてようやく、明るい日が刺してきたように思います。

弊社にて取り組んでいる事業に沿って、それぞれの活動を振り返りたいと思います。

コンサルティング事業

今年も、様々なクライアント、パートナーとお仕事をご一緒する機会をいただけました。地域と都市を行き来しながら、それぞれのエリアにある資源を活かしてあるべき姿を目指す取り組みを続けています。

企業の新規事業創出を支援するワークショップや、共創時代にあるべき駅の姿を考えたり、廃れゆく伝統産業を再興するためのマーケティングプランやブランド戦略を策定したり…と、弊社としてのケイパビリティを拡げることに繋がりました。

有給資源活用事業

耕作放棄地を再生し、新たな産業の創出を目論んでスタートしたJAPAN PREMIUM LIME(国産ライム)プロジェクトも、今年は暖冬ということもあり順調に木々が育っています。今年は初めて、少量ながら果実を収穫することができました。味は、恐らく皆さんもびっくりするほど美味しいかと思います。来年の冬から本格的な収穫を見越して、こちらも継続して農園整備を進めます。

その他、空き家や使われなくなった施設を改修し、新たな価値へ転換させる空間系の取り組みにも幾つかトライが始まっています。特に、宿泊施設の運営代行の事業への着手は、人材確保や聞き慣れないルール・制度も多く難しいですが、先輩経営者の支援もあり着実に形になってきました。今期は、大きな事業へと育っていくことを期待します。

地域商社事業

国産・無添加・グルテンフリーを掲げる、アスリート用の栄養補給職「minagiru(ミナギル)」シリーズも、歩みはゆっくりながらもファンになって頂ける方が増え、店舗も関東・中部・中国・四国と拡がりつつあります。この4月で、販売から1周年。頂いたフィードバックを基にパッケージを改善し、さらに購入頂きやすい価格帯で、本格的に市場への浸透を狙っていきます。

また、弊社商品のみならず、新規創業や社内ベンチャー支援・地域ブランディングに取組む中で生まれる数々の優れた逸品を、オンライン・オフライン双方で拡販するためのルートづくりにも、各地域の強力な商社との連携により取り組み始めています。

事業承継支援事業

この1年で、最も時間をかけて築いてきたネットワークの一つに「愛媛アトツギベンチャーコミュニティ」があります。事業承継がスムーズに行われない社会問題に対して、現経営者ではなく後継者の育成や意識改革、学びの場の提供などを目的に、3月現在、県内事業者800名近くの方に登録をいただいています。

こちらもやはり、新産業創出という大きなゴールに向かっての取り組みとなりますが、今期はできるだけ多くの事業者と直接顔を合わせ、接点をつなぎ合わせていきたいと考えています。

システム開発事業

他事業に取組む中に発生するニーズの一つとして、WEBサイトの制作や業務システムの改善などがあります。弊社としてもIT活用やDXはもともと得意とする事業領域です。

複雑な要因が絡み合い、正解も見つかりにくい「働き方改革」や「地方創生」といったテーマに(あえて)飛び込むことばかりの会社ですが、要所要所で『あるべき姿』を定義して、価値が目に見えて提供できるシステム開発の仕事は、やはり大事にしていきたいと思っています。

ワーケーション事業

この1年は、この事業のために時間を費やしてきたと言っても過言ではないかもしれません。大きな可能性を確信しつつも、「三歩進んで二歩下がる」の要因ともなっている、なかなか難しい挑戦です。

『自由な人生をつくる』を会社のタグラインにしている弊社は、今を生きるすべての人が、自由な人生を選択できる社会づくりに取り組んでいます。働き方改革や副業解禁、多拠点移住、そして最近では新型コロナウィルスの影響もあり見直され始めたリモートワーク等、今の日本を取り巻く環境は、従来どおりの雇用を維持できなくなりつつあります。日本だけでなく、少子高齢化・地方衰退に悩む他の先進国も、大なり小なり同じような悩みを抱えています。

さらにAI・ロボティクスが人の仕事を奪っていく未来、自分自身で何かを生み出せるようにならないと、大変な時代がやってくるのは明らか。にも関わらず、起業や副業にチャレンジするハードルは、依然として高いまま。挑戦者は、いつでも初期に大きなコストが必要ですし、失敗した時のリスクも一人で抱えなければいけません。

そんな状況にイノベーションを起こし、誰でもトライ&エラーを行えるコミュニティサービスとして、workators(ワーケイターズ)をローンチしました。

開始直後から、日本航空様とのコラボレーションや各種メディアでも取り上げて頂き「新しい働き方」について市場のニーズを一定確認することはできましたが、サービスとしての完成度は約20%程度。改善点も目の前に膨大にあり、何が一番正しい姿か暗中模索が続き、なかなか事業をスケールできないでいました。一緒に開発してくれている仲間にも利益を返せず、時間とコストばかりが流れている状況でした。

とはいえ、焦っても仕方がない。事業計画を何度も作り直し、ピボットを繰り返し、とにかく多くの方に事業アイデアのレビューをしていただくことに時間を注ぐしかありません。そんな中で頂いた、日経新聞主催スタ★アトピッチJAPANにおける「りそな銀行賞」池田泉州銀行主催ニュービジネス助成金における「オープンイノベーション賞」は、一般他者・専門家から見てもこの事業が『面白い』と思ってもらえていることの、自信につながりました。

そして、ようやく見出したカタチ。まだ一般には公開していないですが、このワーケーション事業は「triven(トリブン)」と「workators(ワーケイターズ)」という2つのシステムで、今期躍進していきます。また、詳細は正式ローンチ時にご紹介できればと思いますが、自治体や企業での導入が既に決まりつつあります。

また、もう一つの取り組みとしてワーケーションコンソーシアムジャパンという団体を有志とともに立ち上げました。これは、世の中に正しくワーケーションの価値(ただ「場所を変えて働く」だけではなく「訪れた場所で共創によりモノゴトを生み出していく」ことに価値を見出すこと)を適切に普及させるために作った協会で、こちらも東急電鉄・伊豆急行・静岡県とのアライアンスと共に、企業への地域研修プログラム販売というカタチで活動が活発化しはじめています。

事業を作ること~第三期に向けて

この1年は、あまり前に進むことが出来なかった…と思っていましたが、こうやって書き出してみると、意外や結構いろんなことに挑戦したなとも思います。でもなぜ、成長している実感が伴わないのか。それは「事業を作ってきたつもりで、作れていなかったこと」が最も大きな要因と反省しています。

理想の社会をつくるために会社を作りました。しかし、そこで取り組もうと決めたテーマは、そのどれもが簡単ではなく時間もかかるものばかり。もちろん、会社を存続させるための稼ぎも必要です。スタートアップ期にはある程度仕方の無いことかもしれませんが、創業から2年間の収益は殆どが代表である私の稼働費となっていました。

これでは、会社は成長しません。事業とは、利用者がいて、従業員がいて、自分が動かなくても仕組みとして回り続けるものーー。理想とする世界の実現が難しければ難しいほど、資金も必要ですし、人の助けも必要です。

その大前提に気づくまでに時間がかかってしまいましたが、次のステップへ進むためにプロジェクトの整理を行い、会社としての成長と理想の実現のバランスを再構築した結果が、上記で振り返った6つの事業ということです。手広すぎて、まだまだ取捨選択は必要ですが、今はこれで良いと思っています。

この1年間の準備が少しずつ実を結び、現在、昨年以上に様々な企業・団体・個人の皆様との連携や協議が進んでいます。主力事業が軌道に乗りつつある今期が勝負。ぜひ、何かご一緒できるコトがあれば、いつでもお声がけ下さい!

今期も、皆様変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い致します。

株式会社アドリブワークス
代表取締役
山岡 健人